SNS全盛期の今、なぜホームページなのか?
「えっ!?、今さらホームページ?」そう思ったあなたにお伝えしたいことがあります。結論、ホームページは、今この時代でも最強のツールになります。いや、むしろ更新してないとやばい。本日は、売上を伸ばすホームページの作り方についてお話しします。 具体的にどんな風にホームページを活用すれば反応が上がるのか、わかりやすく説明しますので、ぜひ最後まで読んで、実践してみてくださいね。
今は誰でもスマートフォンでSNSをやっている時代です。だから「今さらホームページっていらないんじゃない?」「なんか意味あるのかな?」って、思ってる経営者の人たちが案外多い。SNSが主流になって、ホームページを持たないでSNSだけで情報発信をしてる個人や企業も増えてきてたりします。ただ、これにはとても重大な問題があって、SNSだけだと、じつはできないこともあるんです。
それは何かと言うと、ホームページは最強のオンラインプレゼンスを発揮するツールであることです。オンラインプレゼンスとは、「ネット上での信頼性とブランディングを築くための要素」です。信頼性とは、訪問者や顧客が「この人や会社は信頼できる」と感じることであり、ブランディングは、その人や企業の個性や価値観を明確に伝えることです。例えば、 SNSのタイムラインに気になる投稿が上がってきたときに、「一体何者?」って投稿者のプロフィールを見たりしますよね?その投稿の背景にあるものを確かめたくなります。なぜなら、SNSでは本物の情報もあれば偽物の情報もあったりするので、まずその人物のプロフィールをチェックしたり、Googleで企業を検索したりして、いろいろ背景を探ろうとするからです。
このときに、ホームページがある人物や企業とホームページがないのとでは、圧倒的にホームページがあるほうが信頼性が高いです。でも、そのホームページが1年以上ずっと更新されていなかったり、昔のままで「安全な通信ではありません」なんて表示が出てきたりすると、「あれ?ここ大丈夫かな…」ってマイナスの印象を与えて信頼を損ねてしまいます。
また、ビジュアルやメッセージがバラバラで一貫性に欠けると、その人や企業のブランドイメージが弱まり伝わらず、記憶に残りにくいので、なかなか認知されにくい状態となります。どれだけSNSで素晴らしい投稿をしていても、最終的な信頼性をチェックする場所というのはやはりホームページなのですね。そして、SNS全盛の時代だからこそ、今すごくブランディングが重視されていて、昔は名刺代わり程度だったホームページの役割も時代と共に少し変わってきています。「ただあるだけのホームページ」から、「信頼性とブランド」という重要なビジネス基盤を効果的に築くための戦略ツールが、令和の時代のホームページの役割です。
ここで、戦略ツールとしてのホームページの役割とは、具体的に何でしょうか?
それは、ズバリ5つあります。この5つの役割を正しく理解してマーケティングに活用すれば、ホームページは今この時代にも最強のツールになります。いや、むしろないとやばい。たとえホームページがあったとしても、それをしっかりと整備していかないと今の時代の環境変化には対応できません。でも、世の中の経営者の多くは、ホームページを放置しすぎています。
なぜなら、SNSで発信すればいいんじゃない?っていう思考に偏り過ぎちゃってるからです。もし、あなたが同じように思っているとしたら、今回の記事で「戦略ツールとしてのホームページの役割」について、知識をアップデートすることで重要なビジネス基盤の築き方がわかります。さらには、SNSとホームページとEメールを連動することによって、ものすごい大きなレバレッジが効くので、売上が伸びる可能性も高まるでしょう。
では、さっそく始めましょう。
目次
集客できるホームページの考え方とは⁉︎
「戦略ツールとしてのホームページの役割とは、具体的に5つある」という話をしました。まずはその1つ目から見ていきましょう。
1. ブランディングとPRの強化
1つ目は、ブランディングとPRの強化です。そもそも集客とか成長していくためには、メディアとどう付き合っていくかは結構重要なポイントです。そして、メディアの人たちは情報収集源の一つとしてSNSをチェックしています。SNSで良い情報を見つけたときに、その裏付けとしてホームページを確認したり検索でチェックしたりします。その際に、ホームページを見ても実際に何をやっているのかよくわからない、過去のメディアの掲載実績などがまったくない場合、つまり、ホームページがきちんと更新されていないと「この会社、大丈夫かな?」という印象を与えてしまいます。
そこで、プレスリリースを出したり、メディアに向けた情報をホームページに載せておくことで、信頼感を高めることができます。さらに、ホームページの「お問い合わせ」フォームには、メディアからの取材依頼を受け付ける項目を加えておくことも重要です。これがあるだけで、メディアにとっては取材依頼がしやすいイメージになりますよね。
ところで、ホームページを更新しないといけないのはわかるけど、ただ、別にSNSでもいいんじゃないのかな…って、ちょっと思ったりしませんか?
結論は、やっぱりSNSだけじゃダメで、ホームページを更新しないといけない理由がちゃんとあるんです。
まず、何のためにホームページを見るのかってことを考えてみましょう。もちろん検索して調べてホームページに辿り着く人は圧倒的に多いんですが、普段の時間の使い方からすると、今はInstagramとか、Facebookとか、圧倒的にSNSを見てる人が多くなっています。そして、面白いな、興味あるなと感じた投稿からプロフィールを辿って、ホームページに来たりします。
なぜかというと、SNSでは情報がありすぎてその人が本当のことを言っているのか、確かな情報なのか、果たして本当に本人なのかの信憑性を確認するために、ホームページをチェックする流れになってきています。なので、今のホームページはSNSとワンセットで考えないといけない時代といえます。
SNSにはSNSの特性に向いた役割、ホームページにはホームページの特性に向いた役割があります。この両方が組み合わさって最強のツールになります。ここでその両方の特性を整理してみますね。
- SNSの特性:信頼(現在から未来への期待感)
長所:今のリアルタイム情報、人とつながりやすい、拡散しやすい
短所:流れる速度が速い、過去の情報を探しにくい、信憑性が低い - ホームページの特性:信用(過去から現在までの総まとめ)
長所:過去から現在までのストック情報、信頼性の高い公式の情報、ブランディングがしやすい
短所:コンテンツを作る努力が必要、アクセスを集める努力も必要、拡散しにくい
信頼は信用によって裏付けられ、強化されます。だから、信頼を得られるツールとして、ホームページは最強なのです。
そして、実績やコンテンツを過去から今まで積み重ねていくから、長くビジネスをやってる人のほうが、継続すればするほど、どんどん有利になっていくのがホームページ。なので、なるべく早く取り組んでできるだけ長く継続したほうが有利になります。
だけど、このことを理解している人が少ないので、ホームページをないがしろにして更新をしてなかったりするわけです。すごくもったいないと思いませんか?
つまり、入り口はSNSから入ってきます。このSNSから関心を持って入ってきた人たちはホームページを回遊します。過去の実績であったり、ブログのお役立ち情報であったり、会社の沿革や理念、そういう事実を見て、そこで初めて確信を持ちます。
確信を持ったら次に何が起きるかというと、その人や会社のSNSを今まで以上に何度も何度も繰り返し見るようになります。そして、SNSの評価が変わる。偶然なんとなくぼーっと見てたのが、真剣に見るように変わります。このように、SNSの効力を上げるためにも、やっぱりホームページはしっかりコンテンツをつくって定期的に更新したほうがいいのです。
2. パートナーや取引先の開拓
次に2つ目の役割は、パートナーや取引先の開拓です。まず、オンライン上にホームページでの存在感を出していきましょう。その結果、商品単品を購入する人を増やすのではなくて、一緒に仕事ができるパートナーとか提携できる取引先であったりとか、 もっと安定した収益や継続的な取引の獲得を狙います。
つまり、ホームページは「より大きな市場に向けたビジネスの基盤を築く場」だということを覚えておきましょう。今後のビジネス展開を考える上で、ホームページは大きなレバレッジ(小さな力で大きな成果を上げるテコの原理)を生むツールになるのです。
大抵のホームページは、そのホームページ上で営業しようとします。しかしそれは根本的に考え方が違っていて、基本的に営業するのは、ランディングページやセールスページで行います。そして、SNSでリーチ(つながり)を広げていきます。そこでリストを取ったり、商品を販売したりするのに対して、ホームページは、パートナー、提携先、取引先を捕まえて、さらにもっと大きな市場を狙っていきましょう、そういった可能性を広げていくためのプラットフォームがホームページだと考えると、今までとホームページの見方がだいぶ変わってくると思います。
3. 関係構築と営業
3つ目の役割は、もちろん営業ツールにもなります。商品への関心拡大や見込み客のエンゲージメント向上、リスト獲得、顧客獲得、商品の問い合わせ、イメージ向上など。オウンドメディア型ホームページという作り方があります。例えば、検索すると、その検索キーワードについてのいろんな記事が出てきて、一つひとつの記事に知りたい内容が詳しく書かれている記事型ホームページと言われるものです。一般的には、名前や会社名を知っている人が検索して、ウェブサイトのトップページ、つまりホームページが検索上位に表示されてそこから流入するのですが、記事型ホームページでは、名前や会社名を知らない人たちの検索ニーズに対して、ホームページの中にある関連性の高い記事から流入します。検索ニーズに対応したキーワードには次の4種類があります。
- DOクエリ(取引型クエリ / Transactional Queries)
ユーザーが何か特定のアクションを実行したいときに使用するクエリです。例えば、商品を購入したり、アプリをダウンロードしたり、サービスを申し込んだりする場合に使用されます。
例: 「スマホ 買う」、「映画チケット 予約」 - KNOWクエリ(情報型クエリ / Informational Queries)
ユーザーが情報を得たいときに使用するクエリです。特定の質問に対する答えを求めることが多く、単純な事実や詳細な解説が含まれる場合があります。
例: 「SEOとは何か」、「明日の天気」 - GOクエリ(ナビゲーション型クエリ / Navigational Queries)
ユーザーが特定のウェブサイトやページに直接アクセスしたいときに使用するクエリです。特定のブランドやサイト名を含む場合が多く、すでに行きたい場所が決まっている検索です。
例: 「Amazon」、「糸島 夫婦岩」 - BUYクエリ(購入意欲型クエリ / Commercial Investigation Queries)
BUYクエリは、ユーザーが商品やサービスの購入を検討している段階で使用するクエリです。まだ最終的な購入には至っていないものの、どの商品やサービスが最適かを比較・調査している状態です。このクエリでは、価格や機能の比較、レビューの確認など、購入の決定に必要な情報を収集するための検索が行われます。
例: 「スマホ 比較」、「おすすめ ノートパソコン 2024」
これらのクエリ(検索のためのキーワードやフレーズ)は、ユーザーの検索意図を理解する上で非常に役立ち、SEOやコンテンツマーケティングでの戦略立案にも重要です。
そのようにして読んだ記事に高い満足度があれば、自然に会社やブランドに興味が出て、ホームページの中を回遊する人たちが増えていきます。しかも自分から検索して入ってくるため、SNSと比較しても興味や関心の高い人をたくさん集めることができます。
一方で、記事型ホームページを作成したり更新するのは大変で、人件費や外注費も年々上がる傾向にあるので、費用対効果が落ちてきている現状です。そこで、SNSの活用が注目されています。SNSでは記事型ホームページのような長い文章は不要ですし、投稿するとすぐにタイムラインに表示されるため即時性も高いのが特徴です。デメリットとしては、タイムラインに上がった情報はすぐに流れてしまうので、蓄積性には乏しいことです。
4. 検索の優位性
4つ目は、検索の優位性です。一度、自分の名前や会社名(サービス名、ブランド名)で検索を試してみてください。
- 検索1位に上がっているのは何ですか?
- 検索2位以降に上がっているのは何ですか?
良い状態は、
- 検索1位:ホームページ
- 検索2位以降:外部メディアの特集記事や活動実績、自著の書籍情報など
このような良い状態であれば、ブランディングとしては いい方向性に向かっています。 1番上がホームページ、2番目以降がメディアの特集記事や活動実績、検索して正しくちゃんと出てくる状態というのは、ネット上でのオンラインプレゼンスがうまくいってるってことになります。
5. 求人採用ツールとして活用
最後の5つ目は、採用ツールとして活用。求人採用ツールとして活用する場合のポイントは3つあります。
- 雰囲気
- 更新頻度
- 動画
社員になるような人たちは、間違いなくホームページを見ていますよね。会社がどういう目標に向かっていくのか、社長がどんな人でどんな理念を掲げているのか、どんなビジョンを持っているのか、やっぱり気になりますし間違いなく確認したくなるはずです。とくに、どういう会社の雰囲気なのか、年収や働きやすさなど、果たして自分はその風土に合うだろうかとか若い人ほど重視する傾向です。
また、求人採用に関わらず、ホームページにおいて更新頻度というのはSNSとの連携を考えても重要です。SNSで最新情報を発信していても、ホームページが4〜5年更新されていなかったら、どう思いますか?「ホームページどうなってるのかな?」「会社、実際に動いているのかな??」ってなりますよね?つまり、更新されてないホームページは信用されません。なので、少なくとも月に1回は、更新をしておきたいところです。
動画も効果的に使いましょう。社長メッセージや先輩メッセージ、会社の雰囲気を伝えるのに動画は最適です。
とくに重要なのは「1」と「2」
ホームページマーケティングでは、最初の1番、2番がとくに重要です。 3番は、SNSとランディングページで可能。なので、SNSではやりにくいホームページの役割として、1. ブランディングとPRの強化、2. パートナーや取引先の開拓と考えると、ホームページに掲載する情報が自然と決まってきます。
そもそも「ブランド」という言葉の語源は、古英語の「brandr」から来ており、これは「焼き印」や「火で焼くこと」を意味します。もともと、家畜や物品に焼き印をつけることで、所有者や製造者を識別するために使われていました。やがて、「ブランド」という言葉は、特定の商品やサービスを識別し、それに対する信頼やイメージを表す概念に発展しました。現代では、単に製品やサービスの名前だけでなく、それが持つ価値観、使命、そして消費者との関係性を含む、広範なアイデンティティを指す言葉として使われています。
1番目のブランディングとPRの強化では、組織の価値観や世界観、自分は一体何者なのか、数ある会社の中で他社と何が違うのか、他社と区別するために「あなた独自のストーリー」を言語化することが大切です。あなた独自のストーリーは、 文字通り他社と区別するためのブランドになります。だから、みんなと同じようなことを発信しているだけではブランドは構築できません。
2番目のパートナーや取引先の開拓では、「問題を〇〇(あなたの専門分野)で解決する」視点であること。パートナーや取引先が共感するような共通のテーマ、つまり、あなたのビジネスが「問題を〇〇(あなたの専門分野)で解決する」ものであるというビジネスの定義をはっきりと伝えるということです。パートナーや取引先はに価格で選ばれるようでは、メリットのある取引はできません。価格以上の価値を設計し発信しましょう。
そして、定期的な更新と更新頻度を高めること。これを実践することでオンライン上の信頼性、オンラインプレゼンスが高まります。基本として押さえておきましょう。
まとめ
ホームページは、SNS全盛期の今でも最強のオンラインプレゼンスツールになります。SNSだけでは補えない「信頼性」や「ブランディング」を確立するためには、ホームページが不可欠です。今回は、ホームページは単なる営業ツールではなく、ビジネスの基盤となる戦略的なビジネスプラットフォームとして活用しましょうということをお伝えしました。
とくに、更新頻度の高いホームページは信頼性を大きく高め、企業や個人のブランドイメージを強化する役割を果たします。SNSと連携させながら、ホームページを効果的に使うことで、売上の増加やビジネスチャンスの拡大につながるでしょう。
ぜひ、あなたのビジネスでもホームページの活用をチェックしてみてください。
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