キャンペーンの基本(オンラインの)
ホームページマーケティングに取り組んでいると、「キャンペーン」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。なんだか難しそうで複雑な感じがしますよね、名前からしてちょっと仰々しいし。
正直に言うと、私もあらためてこの言葉を聞いたとき、1997年9月に全米で始まったスティーブ・ジョブズ復活のアップル伝説のキャンペーン「Think Different」を思い出して、「うわぁ、こんなの絶対無理だ!」と思いました。
だって、複雑なことは好きじゃないし、あなたにも頭を抱えるような難しいことで悩んでほしくないんです。
私のコンテンツを見ればわかると思いますが…ニュースレターでもブログでも、有料のメンバーシップでも、伝えたいのはひとつ。「シンプル・イズ・キング!(わかりやすさが一番!を超えて、王様!)」ということです。
だって、正直な話、私たちの頭の中にはもうすでにたくさんのことがいっぱい詰まっているでしょう?例えば、25ステップもかけて何かをするより、2ステップで済むならその方がいいに決まっています。複雑さを減らし、本質に焦点を当てましょう。
もしこの話に共感してくれたなら、キャンペーンについて、そしてあなたがホームページマーケティングを始めるときに使うであろう2つのキャンペーンとその種類について深掘りしてみましょう。
キャンペーンについて
キャンペーンとは、特定の目的を達成するために計画的に行われる活動や取り組みのことを指します。キャンペーンは、短期間で大きな効果を狙って実施されることが多く、以下のような特徴があります。
キャンペーンの特徴
- 期間限定性
- キャンペーンは、多くの場合、いつ始まり、いつ終わるかが決まっています。この限られた期間内で、最大の効果を狙います。
- 明確な目的
- キャンペーンには、はっきりとした目標があります。たとえば、売上を増やしたり、ブランドの認知度を高めたり、社会問題を広めたりと、目的が明確です。
- ターゲット設定
- キャンペーンは、特定の人々やグループをターゲットにして行われます。たとえば、若者向けの商品なら、若者が関心を持つ内容に焦点を当てます。
- 複数の手法
- キャンペーンでは、広告、イベント、割引など、いくつかの方法を組み合わせて実施されます。それぞれの手法が相互に補完し合い、効果を高めます。
- 効果測定
- キャンペーンが終了した後、その結果を振り返って分析します。この分析によって、キャンペーンが成功したかどうか、次にどう改善すべきかが分かります。
キャンペーンの活用例
キャンペーンは、ビジネスだけでなく、政治や社会活動など、さまざまな分野で活用されています。たとえば、以下のようなものがあります。
- 販売促進キャンペーン
商品の売上を伸ばすためのキャンペーンです。割引や特典を提供して、お客さんの購入を促します。 - 選挙キャンペーン
候補者が当選を目指して行う政治的な活動です。有権者に向けたメッセージを届け、支持を集めます。 - 環境保護キャンペーン
環境問題に関する意識を高めるための活動です。リサイクルの重要性を訴えるなど、社会にメッセージを発信します。
ホームページマーケティングにおけるキャンペーン
ホームページマーケティングでも、キャンペーンは大きな役割を果たします。特に重要なのが、次の2つのキャンペーンです。この2つをうまく組み合わせることで、効果的なマーケティングを行うことができます。
- ホームページキャンペーン
- ホームページを使って行うキャンペーンです。特定の商品やサービスを強調したり、特別なオファーを紹介したりして、訪問者を惹きつけ成約に導きます。
- Eメールキャンペーン
- メールを使って行うキャンペーンです。顧客や見込み客に向けて、商品情報や特典、ニュースレターを定期的に配信し、関心を引き続けホームページに誘導します。
これらのキャンペーンを組み合わせてタイミングよく実施することで、ホームページを訪れた人々を顧客へと導き、長期的な関係を築いていくことができます。
キャンペーンを成功させるために大切なカスタマージャーニーとは?
キャンペーンを計画する際に知っておきたいのが「カスタマージャーニー」です。少し難しそうな言葉に感じるかもしれませんが、じつはとても大切な考え方です。
カスタマージャーニー(顧客体験の旅)とは、あなたのお客さんが商品やサービスに出会ってから購入するまでの「旅路」のことを指します。ただ買うだけではなく、その途中でどんな体験をするかを考えるものです。
カスタマージャーニーのポイント
- 複数の段階
- カスタマージャーニーには、いくつかのステップがあります。
- 最初に商品やサービスを知る「認知」
- 興味を持つ「興味・関心」
- 購入を考える「検討」
- 実際に買う「購入」
- 使ってみる「使用」
- そしてリピートする「ロイヤルティ」などです。
- タッチポイント
- お客さんがあなたのブランドと接触する場所を「タッチポイント」と言います。
- これは、ウェブサイト、広告、店舗など、お客さんがブランドと出会うすべての機会を指します。
- 顧客視点
- カスタマージャーニーでは、あなたの視点ではなく、お客さんの視点で考えることが大切です。
- お客さんがどんな体験をするのか、何を感じるのかを意識しましょう。
- 感情的要素
- お客さんが感じる感情や期待も、この「旅」の中で重要な役割を果たします。
- ポジティブな感情を引き出すことで、良い体験を提供できます。
- 個別性
- お客さんは一人ひとり違うので、同じ商品でもそれぞれ異なる旅をする可能性があります。
- これを考慮して、柔軟に対応しましょう。
キャンペーンとカスタマージャーニーの関係
カスタマージャーニーを理解することで、キャンペーンをもっと効果的に進められます。例えば:
- それぞれの段階に合ったメッセージを届ける
- 重要なタッチポイントに集中してアプローチする
- お客さんの感情や行動を予測し、ベストなタイミングで動く
ホームページマーケティングにおけるカスタマージャーニー
ホームページマーケティングでは、以下のようなカスタマージャーニーをイメージしましょう。
- 0. 潜在(アクセス): ホームページを訪れる、まだ何も知らない多くの人たち。
- 1. 読者(フォロワー): メールマガジンに登録し、ブログやコンテンツを読むようになった人たち。
- 2. 友達(フレンド): メールマガジンに返事や反応してくれる、ちょっと特別な存在。
- 3. 顧客(カスタマー): 初めて商品を購入してくれた新規のお客さん。
- 4. 固客(クライアント): 何度もリピートしてくれる、信頼関係のあるお客さん。
私はこの一連の流れを「カスタマーステップ(お客さまの階段)」と呼んでいます。
あなたはこの旅のガイド役です。お客さんを適切に導いて、彼らが望む未来を手に入れられるようにガイドしましょう。
ホームページとEメールが、そのガイドのための重要なツールとなります。
ホームページキャンペーンとは?
ホームページキャンペーンとは、特定の目的を持ってホームページを中心に行われるキャンペーンのことです。
ホームページキャンペーンの種類
ホームページキャンペーンには、その目的に応じて大きく4種類のキャンペーンがあります。以下にご紹介します。
1. 登録キャンペーン
ホームページの訪問者をオプトインページ(登録ページ)に誘導し、無料ニュースレターや資料ダウンロードなどと引き換えにメールアドレスを登録してもらうためのキャンペーン。見込み客リスト(フォロワーリスト)の構築が目的です。リードマグネットの作成、ビジネスブログの投稿、SNSの投稿やシェア、オンライン広告の出稿など、オプトインページのアクセスを増やし成約率を分析、改善します。
2. 育成キャンペーン
見込み客リストの人々へ定期的にニュースレターなどを配信し、ブランド認知を促進しながら関係を構築し、より身近な存在へと絆を深めるためのキャンペーン。単なる見込み客(フォロワー)から身近な友達(フレンド)へ関係構築が目的です。ウェルカムメールで歓迎した後、週刊ニュースレターを定期配信し、簡単に答えられるインタビューやアンケート、クイズなど返信やメッセージを求めながら関係構築を行います。
3. 販売キャンペーン
関係を構築できた見込み客(フレンド)へEメールなどで、個別にヒアリングやアンケートを行い、より個人にぴったりのカスタマイズされた情報提供と同時に、関連する商品などで問題を解決する提案を行うためのキャンペーン。初回の購入を成功し、取引を開始することが目的です。週刊ニュースレターで関係構築を行う中で、低価格なメンバーシップへの移行や単発のオンライン講座など、価格以上の価値提供を行い信頼を得ます。
4. 再販キャンペーン
初回の購入済の新規顧客(カスタマー)へ、2回目以降の継続的な取引を提案するためのキャンペーンです。新規顧客の開拓は、既存顧客への販売の約5倍のコストがかかると言われています。再販キャンペーンで固定の取引を増やしていくことで、収益化を図ることが目的です。しっかりと関係を構築し初回の販売で信頼を獲得できた新規顧客にだけ、次の商品を提案します。サブスクリプション(定額課金)やリカーリング商品(定期取引)、あるいは高単価商品を販売します。
Eメールキャンペーンとは?
Eメールキャンペーンとは、ひとことで説明すると、特定の目的を持って送る一連のメールのことです。
ソーシャルメディア(SNS)や検索エンジン向け(SEO)のコンテンツキャンペーンと基本的には同じです。すべては、そのコンテンツの目的、つまりこの場合はメールの目的にかかっています。
あなたの目標は何ですか?そして、その目標を達成するために、どんなメールをシリーズで送ればいいのでしょうか?
これが、あなたのEメールキャンペーンというわけです。
Eメールキャンペーンの種類
次に、ホームページキャンペーンと組み合わせて取り組むことになるであろう、さまざまなEメールキャンペーンの種類をざっとご紹介します。
ウェルカムメールキャンペーン
私の大好きなEメールキャンペーンです!これをうまく活用すれば、あなたのビジネス全体が変わる可能性があります!
ウェルカムメールは、あなたのメールリスト(ニュースレターやメールマガジン、商品購入など)に登録した新しい読者や顧客に送られるものです。
ウェルカムメールには、特別オファーや無料プレゼント、またはちょっとした自己紹介が含まれることがありますが、強力なウェルカムメールシリーズは、あなたの個性やブランドのビジョンや価値観を伝えるものです。
そして最も強力なウェルカムメールキャンペーンは、新しい読者が次第に購入に至るような仕組みを作ります。
このタイプのメールキャンペーンの目的は、新しいメール購読者をフォロワー(読者)からフレンド(友達)に変えることです。
(ちなみに、これはリストの育成の第一段階と第二段階です。私はこれを「カスタマーステップ(お客さまの階段)」と呼んでいます。)
この変化は、次のタイプのメールキャンペーン、つまりニュースレターによって進行します。
ニュースレターメールキャンペーン
これは、定期的に送られるメールです(毎日、毎週、隔週、または毎月)。
多くの人がニュースレターを単なる新着情報だと考えがちですが、そんなことはありません。実際、ニュースレターは読者との対話を始める素晴らしい機会です。なぜなら、
「セールスは、取引を完了させることではなく、対話を開始すること」だからです。
ニュースレターのメールキャンペーンは、リスト育成の第二段階、つまりフォロワー(読者)をフレンド(友達)に変える段階です。
ニュースレター(ホームページの新着情報も)をおろそかにしないでください(でも、考えすぎないでくださいね)。これらのメールは、あなたのオーディエンスとの本当の対話と関係を築くのに大いに役立ちます。
そして、第三段階に進むわけです。フレンド(友達)をカスタマー(顧客)に変えるのです。
プロモーションメールキャンペーン
これらは、特定の商品やサービスを宣伝し、読者に購入や他の望ましい行動を促すためのメールです。
これは育成の最終段階です。ニュースレターで築いてきた友情を確固たるものにするためのステップです。
プロモーションメールキャンペーンを含めるのが怖いかもしれません。でも、ちょっと聞いてください!メールマーケティングは育成がすべてです。そして収益化にこのステップを省くことはできません。
私たちがメール購読者のことを大切に思っているなら(これまで読者の幸せを祈り互いの友達となり、一生懸命働いてきたわけですから)、本当に役立つ解決策を提供しないなんてありえないでしょう?
単にそれが有料だからといって紹介しにくい?
そんなことありません。
なぜなら、真の友達は無料であれ有料であれ本当に役立つ解決策なら教えてあげるものです(売り込みではありません)。そして選ぶのは本人の自由です。また、真の友達は信頼できる友達から買うものです。そして本当に信頼できる友達なら、割引を要求することなんてありませんよね。
それに、プロモーションメールが読者にとって驚きでなくなるように、ウェルカムメールやニュースレターを通じてあなたがしっかりと価値提供し準備を整えておけば、セールスメールを受け取った時点で、彼らはあなたに個人的にもビジネス的にも信頼している状態でしょう(そうあるべきです)。
覚えておいてください。この4つのEメールキャンペーンと前述の4つのホームページキャンペーンを組み合わせることで、「カスタマーステップ(お客さまの階段)」が完成します。
0. アクセス(潜在)→1. フォロワー(読者) → 2. フレンド(友達) → 3. カスタマー(顧客) → 4. クライアント(固客)
もしあなたが近々、商品やサービスを新しく発売しようとしているなら、「4つの販売開始フェーズと販売開始メール作成のコツ(執筆中)」をぜひチェックしてください。
再エンゲージメントメール
再エンゲージメントメールの目的は、しばらくの間あなたとやり取りしていない読者と再びつながることです。もう一つの理由としては、もしあなたがリストを放置していた場合(ショック!そんなことをする人がいるのでしょうか?はい…白状すると私にも身に覚えがあります…)にも、このキャンペーンが役立ちます。
これにより、読者のメールボックス(受信トレイ)で再び注目されるチャンスが得られるか、または興味を失った読者にリストの解除を促す、あるいは代わりにこちらで削除することができます。後者を恐れる必要はありません。開封されないメールは読者にとって望まれないものですし、あなたにとっても何の助けにもなりません。実際、配信率の観点から言えば大きな損失です。
リストの再活性化や整理の方法については、これらの再エンゲージメントメールのヒントをご覧ください。
キャンペーンをシンプルにする方法
キャンペーン、もう怖くないでしょう?
キャンペーンを考えるときは、その目的や目標を明確にすることが重要です。あなたのホームページマーケティングの取り組みを通じて、何を達成したいのか?
- アクセスを増やす=ブログやコンテンツSEO、SNS投稿、オンライン広告など
- リストを増やす=強力なリードマグネット(見込み客のメールアドレスを獲得するための無料の価値提供物)を使ったオプトイン(メールアドレス登録)とウェルカムメール
- ブランド認知度を高める、または読者と交流する=ニュースレターやメールマガジン
- 売上を増やす=セールスレターや販売ページのプロモーション
- リストの未開封を削減しながら、まだ興味がある読者を温める=再エンゲージメント
ホームページマーケティングで何をしたいのかがわかれば、どのキャンペーンをいつ実施して、どんなメールをどのタイミングで配信すべきかがわかりやすくなります。これは中小企業、小規模企業、ソロビジネスの規模に関係なく、共通したカスタマーステップ(お客さまの階段)です。
さあ、ホームページマーケティングを始めましょう!
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