Q6:事業承継の経営を立て直すためには何から手をつければよいのか?
製造業の工場を親族経営しており、15年前に入社しました。 入社当初は現場を知る必要があると考え、作業に従事。その後、5年ほど経ってから事務業務も担当するようになり、現場作業を続けながら書類作成や顧客対応にも携わってきました。 さらに5年前に役員に就任し、そこで初めて会社の経営状況を詳しく知ることに。しかし、これまで経営は社長と専務が担っており、自分は経営の知識や経験がほとんどない状態でした。 経営について話し合おうとしても、社長や専務は長年の経験による勘や感覚で経営してきたようで、具体的な戦略や事業計画の話が噛み合いません。また、社内に相談できる相手もおらず、悩みを抱えたまま時間が経ってしまいました。 現在は人手不足が深刻で、現場の作業も足りておらず、自分がカバーしながら業務を回している状況です。このままでは厳しいと感じており、改めて経営に取り組んでいきたいと考えていますが、何から始めるべきか分かりません。 経営を立て直すために、どのようなことから手をつければよいのか、アドバイスをいただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
(くまさん|輸送用機械器具製造業|従業員21〜50名|愛知県)
A6:回答
いや、別に情けなくないよ。むしろ、経営の現状をちゃんと認識して、どうにかしようとしてるだけで十分立派。問題なのは、親族経営特有の「なんとなく回ってる感」で思考停止してる周りの人たちの方だね。
まず最初にやるべきこと
1. 数字を可視化する(どんぶり勘定をぶっ壊す)
社長と専務が「どんぶり勘定」ってことは、おそらくちゃんとしたPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)を把握してないってこと。経営は感覚じゃなくて数字でやるもの。 → 最低限、毎月の収支・キャッシュフローをしっかり見える化する仕組みを作る。 → 会計ソフトを導入するか、外部の信頼できる税理士・会計士と組む。 → 固定費・変動費・利益率をしっかり把握して、無駄を洗い出す。
2. 現場から手を引く仕組みを作る(自分が現場に入るのは最悪の手)
「人手が足りないから自分がやる」ってのは最もダメなパターン。経営者は現場に入っちゃダメ。なぜなら、現場で動く=経営の仕事ができないってことだから。 → まず、業務の標準化と効率化を考える。 → 誰でもできる仕組み(マニュアル化・自動化・アウトソーシング)を進める。 → 人手不足の根本原因(給料が低い?求人の出し方が悪い?)を分析し、解決策を考える。
3. 経営者としての勉強をする(外部の知識を入れる)
会社の中に相談できる人がいないなら、外に出るしかない。 → 経営の基礎を学ぶ(ビジネス書を読む・セミナーに行く・経営塾に入る) → 同業や異業種の経営者とつながる(経営者コミュニティに入る) → 事業計画や戦略の立て方を学び、実践する
結局、経営者の仕事は「決めること」
経営ってのは、結局「意思決定の連続」なんだよね。でも、その決定を感覚じゃなくてデータと論理でやれるようになれば、自然と会社は良くなる。 だから、まずは、
- 数字を見える化
- 現場を仕組み化
- 経営の勉強
から始めよう。 最初は大変だけど、一歩ずつやれば必ず変わるよ。
ホームページ作りって、こんなにカンタンだったんだ。」知識ゼロでも大丈夫。あなたの「はじめて」を応援します。