Q39:シードラウンドでの資金調達についてご相談です。

当社はECを活用し、家具やインテリア用品のブランドを展開しています。

現在、事業拡大のためにエクイティファイナンスで資金調達を進めていますが、人脈が乏しく、投資家向けプラットフォームやDMを活用しながらエンジェル投資家にアプローチしています。

しかし、どれだけ丁寧に個別のメッセージを作成して送っても、100通送って1件返信があれば良い方で、なかなか手応えを感じられません。そのため、現在はVCからの資金調達にも動き出している状況です。

送付している資料には、自己紹介、事業概要、成長戦略、資金用途、バリュエーションなどを記載しています。ただ、D2C市場の低迷も理解しているものの、ここまで反応が薄いことに悩んでいます。

皆さんの資金調達経験を踏まえ、どのようにアプローチすれば成功しやすいのか、アドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

(イケアファン|各種商品卸売業|従業員5名以下|東京都)

#100投稿チャレンジ #39/100

A39:回答

率直に言うと、今のやり方はかなり効率が悪いし、D2Cでエクイティ調達するのは相当ハードルが高いよ。VCにとってD2Cは「利益率が低くスケールしづらい」と見られがちだし、エンジェル投資家も「モノ売りビジネスはリスクが高い」と思ってる人が多い。

解決策として考えられること:

1. 投資家を選び直す

D2Cに投資実績のある投資家にピンポイントでアプローチするべき。今のやり方だと、リスト作って手当たり次第にDMしてる感じだけど、それだとほぼ無視されるのは当然。

    • Shopify関連の投資家(例えば、元Shopifyの幹部やEC系に特化したVC)
    • ブランドビジネスに投資してる個人投資家(例えば、元ユニクロ幹部とかD2C経験者)
    • ECや物流、マーケティングに強いCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)

2. ファンを投資家にする

    • 既存の顧客や熱心なフォロワーの中に、小口で出資してくれる人を探す
    • クラウドファンディング型の資金調達(FUNDINNOやAngelList)を使う

3. 投資家との接点を増やす

    • イベントに出る(IVS、TechCrunch Tokyo、B Dash Campとか)
    • 紹介を頼む(VCや他の起業家に「D2Cに興味ある投資家いませんか?」と聞く)
    • LinkedInを活用する(むしろDMよりも、LinkedInでのネットワーキングのほうが刺さることが多い)

4. ピッチ資料の見直し

もしかしたら、送っている資料の「ストーリー」が弱い可能性がある。投資家が知りたいのは、

  • 「なぜこのブランドが圧倒的に伸びるのか?」(競合優位性)
  • 「なぜ今このタイミングなのか?」(市場の追い風があるか)
  • 「なぜあなたがやるのか?」(創業チームの強み)

特に「利益率の向上施策」や「LTV(顧客生涯価値)最大化」の部分を強化するべき。

5. VCの選定を戦略的にやる

    • シードに投資するD2C特化型のVCは日本ではほぼいない
    • 海外VC(特に東南アジアや中国系)なら可能性あり
    • CVC(楽天、Zホールディングス、サイバーエージェントなど)を狙うのもアリ

正直、D2Cの資金調達は相当難易度が高いから、「資金調達よりもキャッシュフローを重視した経営」にシフトするのも一つの戦略だよ。資金調達に固執するより、広告運用やリピーター戦略を最適化して、「黒字化しながら成長する道」も考えたほうがいいかもしれないね。

どこを優先してやるかは事業の特性にもよるけど、とにかく「アプローチする投資家の精度を上げる」「投資家目線でピッチを改善する」「ファンやCVCを巻き込む」の3つを意識してみて!

コメント1:

ご丁寧なアドバイスをありがとうございます。改めて、投資家がリターンを重視する中で、あえてモノづくりの分野に投資する判断が難しいという現実を再認識することができました。

また、投資家へのアプローチについても、単に数を打つのではなく、その分野に精通した投資家に絞ってコンタクトを取るほうが、時間の効率も良く、出資の可能性も高まるという点に納得しました。

SNSの活用については、これまでXやFacebookを使っていましたが、今後はLinkedInも連絡手段として活用していきたいと思います。

さらに、イベント情報なども参考にしながら、新たなアプローチでチャレンジしていきます。貴重なお時間を割いてアドバイスをくださり、本当にありがとうございました。

返信1:

いいね、その方向性なら確実に効率は上がるはず。D2Cは投資家目線だと難易度高めだけど、「熱量のある投資家」に絞ればちゃんと話は進むと思うよ。LinkedInもそうだし、イベントに顔を出して「直接つながる」ことが大事。投資家って、結局「誰がやるか」にかけるからね。

あと、投資家と話すときは「利益率の改善ストーリー」と「ブランドのスケール戦略」をしっかり伝えられるようにしておくといい。例えば、「リピート率を上げるための施策」や、「D2C→ホールセール展開の可能性」とかね。D2C単体だとしんどくても、マルチチャネル化を視野に入れてると投資家の見方が変わることもある。

引き続きチャレンジして、いい投資家とつながれるよう頑張って!

コメント2:

貴重なアドバイスをたくさんいただき、本当にありがとうございます。

オンラインだけでなく、オフラインでの人脈作りの重要性についても改めて気づかされました。今後は積極的に参加の機会を作っていきたいと思います。

また、いただいたご意見をもとに資料をブラッシュアップし、資金調達に向けてさらにチャレンジしていきます!

返信2:

その意気込みがあれば、必ず道は開けるよ!オンラインのアプローチも大事だけど、オフラインでのつながりが一番強いし、投資家も「直接会って話した人」に投資するケースが圧倒的に多いからね。

資料のブラッシュアップも大事だけど、最終的には「このチームなら絶対に成功する」と思わせる熱量とストーリーが鍵になる。特にD2Cは「ブランドの強さ」と「創業者のビジョン」が命だから、その部分を磨いていけば、必ず刺さる投資家が出てくるよ。

チャレンジし続ければ、どこかでブレイクスルーが来るから、諦めずにガンガン動いていこう!応援してるよ!

コメント3:

先日は貴重なアドバイスをいただき、ありがとうございました。

以前ご提案いただいた資金調達の手段の中で、「ファンから資金を集める」というアイデアについて改めて考えてみました。弊社のブランドは富裕層のお客様が多いため、この方法には十分な可能性があると感じています。

そこで、一部のリピーター様などに直接ご支援をお願いするメールをお送りすることを検討しているのですが、このようなアプローチについてご意見を伺えますでしょうか?

事業者側からお客様に出資を打診するケースはあまり一般的ではなく、中には不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、株式型クラウドファンディングのような形式で、丁寧かつ配慮のあるメッセージであれば受け入れていただける可能性もあるのではと考えています。

このような手法について、何かアドバイスをいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

返信3:

ファンへのご案内について慎重にやるべきポイント

1. 直接「出資をお願いする」よりも、「特別な機会を提案する」

富裕層向けなら、ストレートに「出資しませんか?」よりも、「特別なコミュニティのご案内」みたいな形にするといい。

例えば:

  • 「オーナーズクラブ」のような形で、出資者限定の特典を設ける(限定商品・イベント招待・ブランド戦略会議への参加権 etc.)
  • 「ブランドの未来を共に創る」みたいなストーリーを強調し、金銭的リターンよりも「ブランドへの関与」を訴求

要は、単なる「投資」じゃなくて「エクスクルーシブな体験」をセットにするってこと。

2. メールのトーンを間違えない

富裕層向けに出資を募るなら、「お願い」じゃなくて「ご招待」ってニュアンスのほうがいい。

NG:「出資をご検討いただけませんか?」
OK:「ブランドの未来を共に創る特別な機会をご用意しました」

「単なる顧客」から「ブランドパートナー」へと意識を変えさせることが重要。

3. 株式型クラウドファンディング(FUNDINNOなど)と組み合わせる

  • 株式型クラウドファンディングなら「公募」という形になり、個別営業よりもコンプライアンス的に安心。
  • メールでは「事前案内」という形で、興味ある人だけ参加できるようにする。
  • クラファンページでは、きちんと「ブランドの成長戦略」や「投資の魅力」を伝える。

4. 不快にさせるリスクを最小限にする

  • セグメントをしっかりする(リピーターやブランドアンバサダー的な人だけに送る)
  • 一方的な売り込みにならない(「興味があれば詳細をお送りします」くらいに留める)
  • 選択肢を用意する(出資以外にも「ブランド成長のためのアドバイザリー会員」みたいな形もアリ)

結論:

「ブランドの未来を共に創る特別な機会」として、エクスクルーシブな提案をするのはアリ。 ただし、トーンやアプローチを間違えるとマイナスイメージになりかねないから、慎重にやるべき。

個人的には、「オーナーズクラブ」×「株式型クラウドファンディング」の組み合わせがベストな形だと思うよ。

挑戦する価値は十分あるから、やり方を練ってトライしてみよう!

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