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ホームページ制作会社の選び方|公開後まで確認したい7つの判断基準

2026.08.25

ホームページを新しく作る、あるいはリニューアルすることになったとき、最初に迷いやすいのが制作会社選びです。

実績を見ると、どの会社もきれいなサイトを作っています。見積もりを取ると価格には大きな差があります。SEOに強い、デザインに強い、集客に強いといった説明もあり、何を基準に選べばよいのか分からなくなることがあります。

ホームページ制作会社の選び方で大切なのは、公開時のデザインだけを見ることではありません。

公開後に会社自身が管理できるか。不具合が起きたときに相談できるか。アクセス状況を見ながら改善できるか。事業内容が変わったときにも情報を更新し続けられるか。

ホームページを数年使うことまで考えると、制作時の提案だけでなく、公開後まで安心して付き合える体制かどうかが重要になります。

ここでは、中小企業がホームページ制作会社を比較するときに確認したい7つの判断基準を整理します。

ホームページ制作会社を選ぶ前に目的を整理する

制作会社を探し始める前に、まず社内で「なぜホームページを作るのか」を整理しておきます。

詳細な仕様書を作る必要はありません。

たとえば、

「問い合わせを増やしたい」 「採用応募につなげたい」 「紹介された人が安心できる会社情報を整えたい」 「サービス内容が増えて分かりにくくなったので整理したい」

という程度でも構いません。

目的が分からないまま制作会社へ相談すると、デザインの好みやページ数の話から始まりやすくなります。

しかし、本来必要なのは、

誰に、何を伝え、その人にどのような判断をしてもらいたいのか

を考えることです。

見た目を新しくすること自体が目的ではありません。

既存サイトに課題を感じている場合も、「古いからリニューアルする」と決める前に、何が問題なのかを整理します。

サービス内容が伝わらないのか、問い合わせ導線に課題があるのか、スマートフォンで読みにくいのか、更新や保守が止まっているのか。

場合によっては、全面リニューアルではなく、既存サイトの一部を改善するだけでよいこともあります。

現在のホームページを作り直す必要があるか判断しにくい場合は、Webセカンドオピニオンの相談で見るべきことのように、制作前に第三者の視点で現状を確認する方法もあります。

制作会社にはそれぞれ得意分野がある

ホームページ制作会社といっても、得意分野は同じではありません。

企業ブランディングやデザインを得意とする会社もあれば、SEOやコンテンツ制作に強い会社、ECサイトやシステム開発を得意とする会社、地域企業の継続的な運用支援に強い会社もあります。

大規模案件をチームで進める会社もあれば、少人数で経営者と直接やり取りする会社もあります。

どの形が優れているということではありません。

自社が今回解決したい課題と、制作会社の得意分野が合っているかを見ることが重要です。

たとえば採用を強化したいのに、会社案内サイトしか実績がない。公開後も改善したいのに、制作後の運用支援を行っていない。

このような組み合わせでは、制作自体はできても、その後に別の会社を探す必要が出るかもしれません。

会社の規模や知名度だけではなく、

「自社が必要としている仕事を、その会社は継続して支援できるか」

という視点で比較します。

制作スピードが上がっても、公開後の責任は別に考える

AIや制作ツールの進化によって、構成案の作成、コーディング、画像の調整、WordPressへの実装など、以前より短期間で進められる工程は増えています。効率化によって制作費や納期を抑えたり、企画や確認へ時間を使えたりすることは、企業側にとってもメリットです。短納期や低価格であることだけを理由に、品質が低いと判断する必要はありません。

ただし、「何日で作れるか」「いくらで作れるか」と、「公開後も数年間にわたって管理できるか」「担当者が変わったときに引き継げるか」は、別の判断軸です。ホームページは公開後も、WordPressやプラグインの更新、バックアップ、不具合への対応、管理アカウントやライセンスの維持が続きます。制作工程が短くなっても、こうした役割と責任がなくなるわけではありません。

見積もりを比較するときは、制作物と納期だけでなく、公開後の保守が契約に含まれるのか、含まれない場合は誰が担当するのかを確認します。あわせて、障害時の連絡方法、管理権限の持ち方、作業記録の残し方、契約終了時に受け取れるデータや情報も確認しておくと、公開後の行き違いを防ぎやすくなります。

すべての制作会社が24時間対応する必要はありません。大切なのは、自社に必要な対応水準と、対応できる時間・範囲、担当者が不在の場合の扱いが事前に明確になっていることです。制作会社が公開後の保守を行わない方針でも、社内担当者や別の保守会社へ引き継ぐ計画が公開前に決まっていれば、選択肢として成立します。

ホームページ制作会社を選ぶ7つの判断基準

1. 実績の見た目ではなく、課題への向き合い方を見る

制作実績を見ることは大切です。

ただし、「おしゃれなサイトが多い」「自社と同じ業種の実績がある」だけで決める必要はありません。

確認したいのは、その会社が依頼企業の課題をどう考え、どのようにサイトへ反映しているかです。

たとえば同じ製造業のサイトでも、新規取引先を増やしたい会社と採用を強化したい会社では、必要なページ構成は違います。

打ち合わせでは、

「どんな顧客から相談が多いのか」 「営業では何を説明しているのか」 「競合と比較されたときに何が違うのか」 「現在のサイトで困っていることは何か」

など、事業そのものについて質問してくれるかを見ます。

いきなり好きな色や参考サイトの話だけから始まるのではなく、会社の状況を理解してから提案しようとしているかが一つの判断材料になります。

中小企業のサイト制作そのものについては、中小企業向けホームページ制作で失敗しない考え方でも基本的な考え方を整理しています。

2. 見積書は金額だけでなく、含まれる作業を見る

複数社へ見積もりを依頼すると、大きな価格差が出ることがあります。

同じ100万円でも、含まれている作業が同じとは限りません。

一方は、原稿や写真をすべて会社側で用意し、制作会社はデザインと構築を担当する。

もう一方は、ヒアリング、サイト構成、原稿整理、撮影、WordPress設定、アクセス解析の初期設定まで含まれている。

この二つを金額だけで比較することはできません。

特に確認したいのは、

「最終的に、自社側にはどの作業が残るのか」

です。

原稿、写真、構成、修正、WordPressへの登録など、誰が何を担当するのかを確認します。

また、初期費用に含まれる修正回数や、追加費用が発生する条件も聞いておきます。

ホームページ制作相場そのものは、価格だけではなく制作範囲によって大きく変わります。相場を見る場合も、「いくらか」と同時に「何が含まれているか」を見ることが重要です。

3. 公開後の役割分担が決まっているか

ホームページは公開した日で終わりではありません。

特にWordPressを使用する場合は、サイトの更新とは別に、本体やプラグインの更新、バックアップ、セキュリティ、不具合時の対応などが必要になります。

ここで確認したいのは、単に「保守契約がありますか」ということではありません。

公開後に、何を誰が担当するのかです。

たとえば、

WordPressの更新は誰がするのか。 バックアップはどこに保存されるのか。 フォームが届かなくなったときは誰へ連絡するのか。 軽微な文章修正は誰が行うのか。

といった役割を確認します。

社内で対応できる会社なら、すべてを外部へ任せる必要はありません。

一方、専任担当者がいない会社であれば、公開後に相談できる窓口を用意しておいたほうが安心です。

WordPress保守で具体的に何を任せるかについては、WordPress保守で何を任せるべきかも参考になります。

4. 分析結果から「次に何をするか」まで相談できるか

ホームページを公開すると、GA4やGoogle Search Consoleなどからさまざまな数字を確認できます。

しかし、アクセス数や検索順位を毎月受け取るだけでは、担当者が次の行動を決めにくいことがあります。

制作会社が分析支援も行っている場合は、

数字を報告するだけなのか、それとも改善まで一緒に考えるのか

を確認します。

たとえば、

「このサービスページは読まれているが、問い合わせへ進んでいない」

のであれば、相談方法の説明を追加する。

「検索結果には表示されているがクリックされていない」

のであれば、タイトルや説明を見直す。

このように、数字を見て次の小さな改善へつなげられると、ホームページを作り直さなくても少しずつ育てることができます。

すべての制作会社に分析まで求める必要はありません。

ただし、自社で分析できない場合は、公開後に誰へ相談するのかを制作前から決めておくと運用が止まりにくくなります。

5. ドメイン・サーバー・管理権限を会社側で確認できるか

制作会社選びで見落としたくないのが、ホームページの所有・管理に関する情報です。

ドメイン、サーバー、WordPressの管理者権限、GA4、Google Search Consoleなどが、誰のアカウントで管理されるのかを確認します。

制作会社が管理を代行すること自体に問題があるわけではありません。

ただし、

会社自身が契約状況を把握できず、必要なときに管理権限へアクセスできない

状態は避けたほうがよいです。

担当者が退職したり、制作会社との契約を見直したりする場合でも、自社のWeb資産を引き継げる状態を保ちます。

契約前には、制作データや画像素材の扱い、サイト移管時の条件、引き継ぎに費用が発生するかなども確認しておくと安心です。

ホームページは制作会社の資産ではなく、会社自身が長く利用する事業資産として管理することが基本です。

6. 公開後も小さな相談ができるか

ホームページは、会社の事業が変われば内容も変わります。

新しいサービスを始める。採用を強化する。営業資料を作り直す。展示会へ出展する。料金や対応範囲が変わる。

こうした変化のたびに、大規模なリニューアルが必要になるわけではありません。

サービスページへ一文追加する。事例を掲載する。問い合わせへの案内を変える。営業資料とWebサイトの表現をそろえる。

小さな変更で対応できることも多くあります。

そのため制作会社を選ぶ際には、公開後もこうした相談ができるかを確認します。

毎回正式な大型案件として発注しなければ話せないのか、日常的な改善相談ができるのかによって、運用のしやすさは変わります。

ホームページと営業資料を連携させる考え方については、営業資料で商談を強くするWeb資産の活用方法でも整理しています。

Web、営業資料、パンフレットなどを別々に制作しても構いません。

ただし、会社として伝える内容がばらばらにならないよう、全体を相談できる窓口があると判断しやすくなります。

7. 提案の根拠と「できないこと」を説明できるか

制作会社の提案では、

「SEOを強化します」 「問い合わせを増やします」 「集客できるサイトを作ります」

といった言葉を聞くことがあります。

しかし、ホームページを作れば必ず問い合わせが増えるわけではありません。

事業内容、競合状況、検索需要、価格、営業体制など、結果に影響する要素は複数あります。

確認したいのは、魅力的な約束よりも、

「なぜこの提案なのか」を説明してくれるか

です。

また、現時点では効果を判断できないことや、優先順位が低い施策についても説明してくれる会社のほうが、長期的には相談しやすい場合があります。

たとえば、

「全面リニューアルより先にサービスページを直したほうがよい」

「大量の記事制作より、既存ページの整理を優先したほうがよい」

という提案になることもあります。

制作すること自体を目的にせず、自社にとって必要な順番を一緒に考えてくれるかを確認しましょう。

制作前の打ち合わせで聞いておきたい質問

制作会社を比較するときは、各社へある程度同じ質問をすると違いが見えやすくなります。

難しい質問をする必要はありません。

たとえば、

「公開後の保守では、具体的に何をしてもらえますか」

「WordPressやサーバーの管理権限は自社にも残りますか」

「原稿や写真は、どこまでこちらで準備する必要がありますか」

「どのような場合に追加費用が発生しますか」

「公開後にアクセスを見て改善相談をすることはできますか」

といった質問です。

もう一つ、現在すでにホームページがある場合は、

「全面リニューアルと部分改善なら、どちらを勧めますか」

と聞いてみる方法があります。

必ずリニューアルを提案するのではなく、現状を確認したうえで必要性を説明してくれるかを見ることができます。

制作会社側の回答がすべて自社の希望どおりである必要はありません。

大切なのは、できること・できないこと・追加になることを、契約前に分かりやすく説明してもらえることです。

安さ・実績・デザインだけで決めない

ホームページ制作会社を比較するとき、価格、実績、デザインは分かりやすい判断材料です。

もちろん、どれも重要です。

しかし、この3つだけでは公開後の使いやすさまでは分かりません。

低価格でも、自社で十分に運用できるなら良い選択です。

高額でも、自社には不要な支援が多ければ適していないことがあります。

有名な会社でも、小さな更新相談には向かないことがあります。

小規模な制作会社でも、自社の事業を深く理解して長く支援してくれる場合があります。

そのため、

「良い制作会社はどこか」ではなく、「自社に合う制作会社はどこか」

という視点で考えることが重要です。

福岡で依頼先を探している場合は、福岡のホームページ制作・Web制作会社の選び方|失敗しない判断基準でも、地域で依頼先を検討する場合の考え方を整理しています。

「作って終わり」にならない制作会社を選ぶ

ホームページ制作は、完成したWebサイトを納品してもらうだけの仕事ではありません。

制作過程では、会社が何をしているのか、どの顧客へ何を伝えたいのか、自社の強みは何なのかを整理します。

その情報をWeb上に残し、公開後に更新しながら使い続けていくことで、ホームページは少しずつ会社の営業や信用形成を支える存在になります。

+STOCKでは、ホームページを「守る・整う・育つ」という流れで考えています。

まず安全に運用できる状態を守る。次に情報や相談導線を整える。そのうえで、アクセスや顧客の反応を見ながら必要な改善を重ねる。

制作会社を選ぶときも、公開時の完成度だけではなく、

「この会社となら、公開した後も一緒にホームページを育てていけるか」

という視点を持ってみてください。

ホームページを長く使える資産として考える場合は、ホームページを資産に変える方法も合わせて確認すると、制作後の運用までイメージしやすくなります。

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有限会社イーデザインショップ代表。グラフィックデザイナーとして1995年に創業し、30年以上にわたりデザインとWebの仕事に携わっています。現在は、法人向けのWordPress制作・保守、Webサイトの分析・改善を中心に、ホームページを長く活用できる経営資産へ育てる支援を行っています。会社まで往復9kmを歩くのが日課の、4児の父です。

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